さんぷる歯科医院

さかさまつげについて

生まれつきのさかさまつげ

生まれつき、まつげの生え際が、目の方を向いています。赤ちゃんの頃は問題はありませんが、成長につれ、まつげが太く硬くなってくると、目に傷がつきはじめます(角膜や結膜に傷がつきます)。傷がひどい時は物がみずらくなり、弱視の原因になります。

治療法は、メスを使わず切らない眼瞼内反症手術(縫合法)で治療します。傷は針穴だけです。麻酔方法は、小児は全身麻酔で、中高生以上ですと局所麻酔で行います。私の経験上、10人に1人くらい再発します。その際は2度目の手術が必要です。3回目の手術でようやく治った例があります。設備の関係で、当院では局所麻酔が可能な方のみ外来手術を実施しております。

ご老人に多いさかさまつげ

加齢に伴い、まぶたの先が目の方を向いた状態になることがあります。目に傷がつくので、なみだ目や充血が起こります。まつげを抜けば、その場は収まりますが、必ずまた生えてきます。つまり放置しても治らないので、ちゃんとした治療が必要です。局所麻酔での簡単な眼瞼内反症手術(切開法)で完治します。時間は30分程度です。もちろん入院の必要はございません。形成外科的に縫合しますので、傷跡はほとんどわからず、クレームになったことはございません。

一部のまつげが目の方を向いている状態

まぶたには問題がなく、一部のまつ毛が眼球側(角膜側)を向いて生えている状態です。まつ毛の毛根部の炎症が原因である場合が多いです。この場合も、まつげを抜いても必ずまた生えてくるので、ちゃんとした治療が必要です。治療法は、局所麻酔をした後、問題のまつ毛だけを眼科専用の脱毛器を使い、永久脱毛します(睫毛電気分解術)。もちろん健康保険は適用されます。時間は10分程度で、患者さんが空いていればその日に治療できます。